一太郎2014 徹 スーパープレミアムを買った
いままでオフィスソフトはOpenOffice.orgを使っていたが,動作が不安定だったりMicrosoft Officeとの互換性が怪しかったりしたので,Excel相当のJUST CalcやPowerPoint相当のJUST Slide,作図ソフトの花子,最新のATOK,マウス型スキャナとかいう謎のデバイスなどが附属して大変お得な一太郎スーパープレミアムを買った.買ってから半年くらいたって感じたことを書く.
最初に結論を書くと,附属の游フォントがとてもよい.このフォントは一太郎2014 徹 プレミアム/スーパープレミアムにしか附属しておらず,普通に買うとめちゃくちゃ高いフォントなので,もう一太郎2015の発売は開始しているが,店頭からなくなる前にすぐに2014を買っておくべき.このフォントのためだけに買う価値はある.
一太郎
メインの一太郎.どちらかというと附属しているソフトが目当てだったので一太郎自体にはあまり興味はなかったが,試しに使ってみると大変使いやすかった.
良い点
- 動作が安定している.当たり前だけどすごく重要.不安定なワープロソフトはストレスしか溜まらない.
- テキストを編集して,アウトラインを指定して,スタイルを指定して,見た目を調整して,印刷するという作業の流れがはっきりしている.いままで文書作成はHTMLとCSSでやっていたので,これはわかりやすい.
悪い点
- 数式の挿入がしづらい.数式エディタを使って作った数式をオブジェクトとして文章中に挿入するが,使いづらい
花子
一太郎スーパープレミアムを買った一番の目的.体験版で使いやすさは知っていたが期待通り.
良い点
- 選択範囲の画像を解像度を指定して書き出すのがとても簡単にすばやくできる.
- キーボードショートカットを使うと位置合わせが素早くできる.
- ショートカットキーは最近のMicrosoft Officeのように常にウィンドウの下の方に表示されているので使っているうちに自然に覚えられる.
- 複数選択の挙動を,ボックス掛,ボックス囲などから場面に応じて切り替えられる.
- 作図のテンプレートがこれでもかというほどたくさん入っている.
悪い点
- 比べる対象がないので特になし.不便に感じることもない.
JUST Slide, JUST Calc
それぞれMicrosoft Office PowerPoint, Excelに似せて作られたソフト.良くも悪くもMicrosoft Officeそっくり.
良い点
- Microsoft Officeと高い互換性がある.レイアウトが崩れたりすることもいまのところない.
悪い点
- 行列を扱う機能があるにもかかわらず行列を入力できない(Ctrl+Shift+Enterがきかない,私だけ?)
- MDI(1つのウィンドウ内で複数のファイルを開くユーザーインターフェース)というMicrosoft Officeの邪悪な点までもそっくり真似ている.
- Microsoft Officeとそっくりに作られてあるだけあって,JUSTSYSTEMsらしさがない.
ATOK
言うことなし.最高の連文節かな漢字変換システム.
マウス型スキャナ
謎デバイス.キングジム製.スキャナは持っているので使っていない.マウスとしての基本性能は高いので,重めのマウスが好きな人にはよさそう.一太郎オリジナルの真っ赤なデザインは人を選ぶ.
游フォント
最初に書いたとおり,とてもよい.游ゴシックは使いどころを選ぶが,游明朝はかなに丸みがあり,漢字のバランスがよく,小説などに適していると思われる.ライセンスも,埋め込みや商用利用可とかなり使いやすいものなので,同人小説などを書く人にはかなりおすすめ.一太郎の高品質な縦組みと組み合わせれば最高.
ここ数年の一太郎シリーズは,毎バージョン違った高品質なフォントを附属している.ヒラギノはMacに標準搭載,リュウミンや新ゴ,秀英はMORISAWA PASSPORTを契約すればまとめて使えると考えると,游フォントが附属する本バージョンは特に買っておくべき.
結論
一太郎と花子は,一度体験版を使ってみることをおすすめする.たぶんハマる.游フォントが欲しい人は,売り切れないうちに今すぐ2014を.そうでない人は,一太郎30周年パックがちょうど出たのでそれを.
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(学生向け割引のアカデミック版,JUSTSYSTEMs製品やMicrosoft Officeを使っている人向けの特別優待版なども発売されています.)
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