七色雑記

プレイしたきっかけ

インターネットでたまたまこの作品のスクリーンショットを見かけて絵が好みだったこと，Twitterでの評判であまりにシナリオが叩かれていて逆に気になったこと，体験版をプレイしてみて，ツンデレつり目ロング巨乳幼なじみお嬢様という強烈なメインヒロインに惹かれたことからプレイしようと決めました．

購入したのは『ensemble ３本＋１セット』というパッケージで，『黙って私のムコになれ！』『黙って私のムコになれ！玲央奈アフター』『花と乙女に祝福を』『花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ』の４枚のディスクが，DVDの簡素なトールケースに入ってます．玲央奈アフターはもともと期間限定で無料配布されていたもので，現在はこのパッケージでしか入手ができないようです．

シナリオについて

公式サイトの情報を一言で要約すると，ツンデレ幼なじみである白川玲央奈と，突然やってきた気の強そうな謎のお嬢様の龍堂寺凜との間で，主人公が取り合いになる，という話です．

めちゃくちゃな設定で，結局最後までめちゃくちゃなシナリオですが，絵さえ良ければシナリオはいいや，というつもりでプレイしたので，そう悪くは感じませんでした．むしろ，奇想天外なストーリーで，はじめからそのつもりでプレイする分には面白いと思います．特に桐村佑里恵ルートは，意表をつく内容で面白かったです．

世界観について

舞台はおそらく現代日本の，なんの変哲もない街で，ファンタジー要素や，独特な世界観のようなものはほぼありません．BGMも背景CGも，普通です．印象に残りこそしませんが，すんなりと話の内容に入れます．

キャラクターについて

ヒロインと恋仲になっていちゃいちゃするだけのゲーム，かと思っていましたが，その割にはテキストからヒロインの魅力があまり伝わって来ず，デートしたりヒロインといちゃいちゃしたりという要素が少ないです．ヒロインとやっと結ばれて，これから，というところでエンディングが流れて終わります．

ただ，白川玲央奈に関しては，玲央奈アフターでそのあたりが補完されています．こちらはそこそこのボリュームがあります．

BGMについて

少々古くささを感じる，えろげBGMらしいえろげBGMです．悪くはないですが，印象に残るようなものもないです．

CGについて

星人会（生徒会）メンバーの白川玲央奈・桐村佑里恵・崇城遥と，天文部メンバーの龍堂寺凜・真壁依子・桂木小鳥とで，原画が分担されています．塗りもきれいで，枚数も標準的．私は，星人会メンバーを担当している武藤此史さんの絵がすごく好きです．特に，この人の描くつり目の女の子は最高です．

Ｈシーンについて

キャラによって２回から４回，Ｈシーンがあります．主人公が睡眠薬を飲まされて寝ている間に…というのが序盤にありますが，それを除けば特に変わったものはないです．真壁依子さんの自慰シーンあり．CGに陰毛はなし．

全体を通してのまとめ

• ストーリーは奇想天外で面白いですが，厳密性がないだとか，そんなの現実にはありえないだとか，ご都合主義だとか言うような人にはおすすめできないと思います．
• ファンタジー要素や特徴的な世界観はなく，なじみやすいです．
• ヒロインといちゃいちゃしたりデートしたりといった要素が少なく，そこを求めると物足りなく感じます．
• ３本＋１セットに同梱の玲央奈アフターはかなりボリュームがあるので，気になった人はそちらがおすすめです．
• シナリオは賛否ありますが，CGが良いことは確かなので絵が気に入ったなら買っても損はないと思います．

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