『タユタマ -kiss on my deity-』をプレイした感想

プレイからだいぶ時間が空きましたが,ランプオブシュガーの『タユタマ -kiss on my deity-』をプレイした感想です.ファンディスクの『タユタマ -It's happy days-』についても雰囲気だけ軽く触れています.

物語の核心に迫るようなネタバレはありませんが,ストーリーの雰囲気などに触れているので,気にする方はご注意ください.

「タユタマ -kiss on my deity-」 2008年6月27日発売!

プレイしようと思ったきっかけ

少し前にプレイした『縁りて此の葉は紅に』がとてもよかったので,その前作,タユタマ2をプレイしようと思い,それなら先に無印のタユタマをやっておこうということでプレイしました.

作品全体・ストーリーについて

私は最初,この作品はキャラゲー・萌えゲーだと思っていたのですが,プレイし始めてすぐに,思っていたのと違うということに気がつきました.ツンデレ幼なじみのアメリが暴力的なのはともかく,他のヒロインたちも全体的に日本語が通じず,暴力的かつ自己中心的で,プレイしていてイライラしたり,ドン引きするようなこともありました.古い作品なので,ある程度は覚悟してプレイしていましたが,予想を上回るクセの強さでした.

ただ,もともと本命はタユタマ2だったので,そのへんは割り切って我慢してゲームを進めていると,たしかにストーリーは面白いし,ヒロインたちも中盤以降はかわいいなと思えてきます.ファンディスクまで含めれば,萌え要素はかなり充足されると思います.

舞台・世界観について

舞台は現代日本ですが,怪しい遺跡に眠っていた怪物が目を覚まし,神社の息子である主人公が戦う,というストーリーになっており,和風ファンタジーっぽさがあります.この雰囲気自体はわりと好きでした.

キャラクターについて

さきほど書いたとおり,ヒロインたちは全体的にクセが強いですが,中盤以降はどのヒロインも多少はマイルドになってきます.ヒロインたちの非常識な行動に対して,事情があるからしょうがない,と割り切れるかどうかが,このゲームを楽しめるかどうかの分かれ目だと思います.

この作品は人によってヒロインの好き嫌いがかなり分かれるようです.個人的にはアメリとましろはけっこう好きになれたのですが,一方でゆみなと美冬はどこがかわいいポイントなのかわかりませんでした.

絵について

萌木原ふみたけさんの絵は大好きなので,絵に関しては満足です.古い作品ですが,一枚絵で作画崩壊するようなこともほとんどなかったように思います.

BGM について

BGM も好きです.ランプオブシュガーは初期の頃からずっと BGM 制作が変わっていないんですね.

まとめ

本作とタユタマ2を両方プレイし終えた上で,本作を先にプレイすべきだったのかあらためて考えると,無理してやらなくてもよかったかな,と思いました.本作には,いわゆる「不快要素」と呼ばれる,最近のキャラゲーでは避けられるようなものがふんだんに入っているため,そのへんを気にする人にはあまりおすすめできないです.

一方タユタマ2のほうは最近の作品ということもあって,不快要素は排除され,万人におすすめできるキャラゲーになっています.ストレスのないキャラゲーをプレイしたい人は,無印タユタマの存在は気にせず,そちらをプレイすると幸せになれると思います.

最後に,ここまで本作品について,かなり悪く書いてしまった気がするのですが,中盤のストーリーは面白いですし,ファンディスクまでプレイすれば十分に萌えられるので,不快要素とか,昔の作品ゆえの尖った部分を受容できるなら,プレイしてみてもよいと思います.

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