『タユタマ2 -You're the only one-』をプレイした感想

ランプオブシュガーの『タユタマ2 -You're the only one-』をプレイした感想です.ファンディスクの『タユタマ2 -After Stories-』についても雰囲気だけ軽く触れています.

物語の核心に迫るようなネタバレはありませんが,ストーリーの雰囲気などに触れているので,気にする方はご注意ください.

『タユタマ2 -you're the only one-』2016年5月27日発売予定!

プレイしたきっかけ

以前プレイした『縁りて此の葉は紅に』がとてもよかったので,1つ前の作品である本作をプレイしようと思いました.

ちなみに,本作をプレイする前に,過去作『タユタマ -kiss on my deity-』と,そのファンディスク『タユタマ -It's happy days-』をプレイしています.そちらの感想は一つ前の記事に書いています.

キャラクターについて

この作品はなんといってもキャラがかわいいです.

視覚的な部分では,キャラは全体的に幼めのデザインになっています.昨今のゲームはどんどん等身が高くなる風潮がありますが,個人的にはこれくらいが一番好きです.過去作から継続出演のましろも,年齢や体格的には大人ですが,丸みのある,かわいらしい(というか,むちむちな)デザインになっています.メインヒロインのこはくは,けもみみ巫女服童顔ろり巨乳という強力すぎるキャラデザです.けもみみ最高!

性格の面でも,過去作の元祖タユタマのようなクセの強さはなく,不快要素が排除された,洗練された萌えキャラになっています.ヒロインは4人いますが,元祖タユタマのように人によって好き嫌いが分かれるような感じではなく,どのキャラも普通にかわいいです.萌えに特化したゲームで好きになれないキャラがいると,攻略するのがけっこうつらかったりするので,どのキャラも好きになれるというのはそれだけで高評価です(完全に個人の好みの問題ですが).

シナリオの面でも,キャラの魅力を引き出す,萌えさせるテキストになっていると思います.特にファンディスクのほうは萌えすぎて PC の前で悶え転がってました.

ちなみに,一番好きなキャラは西条緋文ちゃんです.

世界観

舞台は現代日本の地方都市です.超常的な生き物と人類が共存する世界,という設定ではあるものの,雰囲気自体にファンタジーっぽさはあまりないです.

異種族の共存が作品の大きなテーマになっていますが,元祖タユタマで始終ドンパチやっていたのとは違い,たまにいさかいはあるもののおおむね平和という,やさしい世界になっています.個人的には,美少女ゲームは癒やしを求めてプレイするものなので,穏やかな世界観なのは良いです.

BGM

BGM はあいかわらず最高です.ランプオブシュガーの作品を買う理由の半分は BGM といっていいくらい BGM が好きです.

特に好きな曲は「Green garden(緋文の日常曲?)」「profound silence(緋文が神通力を使うときの曲)」,「fete(After Stories のお祭りの曲)」あたりでしょうか.これ以外も,どの曲も好きすぎて,どれかを挙げようとすると迷います.

BGM はシナリオや CG などとちがい,体験版でほとんどの曲を聴くことができるので,BGM 基準でゲームを選ぶと外れがないと思っています.やったことがない人はぜひ体験版をプレイしてみてほしいです.

CG

萌木原ふみたけさんの描くけもみみはこの世の至宝.イベント CG の作画も安心の安定感です.彩色も,髪や尻尾のもふもふ感・ボリューム感が存分に表現されており,さすがランプオブシュガーです.

シナリオ

キャラ萌え重視のシナリオで,シリアスも多少ありますが,あっさりしていたと思います.「どうせ最後はご都合主義でなんとかなるだろう」という気持ちでプレイしたので,シリアスを過小評価している部分もあるかもしれませんが,少なくとも,元祖タユタマのようなアツくて重いシナリオとはまったく違う方向性だったと思います.

まとめ

CG や BGM は高品質で,キャラはかわいく,多少のシリアスはあるものの目立った不快要素もない,良いキャラゲーだった思います.特に BGM は気に入っていて,サウンドトラック CD を中古で入手して何度も聞いています(ファンクラブ会員限定特典で数が少なかったらしく,入手に苦労しました).

批評空間を見ると,タユタマの続き物ということで重いシナリオを期待する人たち多かったらしく,期待外れだったと低評価をつけられているのが目立ちますが,そのあたりの先入観をなくして単なるキャラゲーとしてプレイすれば,かなりよいと思います.けもみみ好きな人,萌木原ふみたけさんの絵が好きな人にはおすすめの作品です.

それと,この作品にはファンディスクがありますが,本編をプレイして気に入ったらぜひそちらもプレイすることをおすすめします.本編よりもさらに萌えが濃縮されたような作品になっており,本編よりむしろファンディスクが本命とも言えると思います.ファンディスクでの追加 BGM, ボーカル曲も最高です.

最後に,この作品をプレイする前に元祖タユタマをやっておいたほうがいいか,というところについてですが,プレイしていなくても問題なく楽しめると思います.もちろん,やっておいたほうが話が繋がってより理解できる部分もありますが,前の記事でも書いたとおり,元祖タユタマは制作時期が古く,いわゆる不快要素もてんこ盛りなので,プレイするならそれを覚悟した上でプレイした方がいいです.

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