2020年にやったこと
最近まったくブログの方を更新できていなかったのですが,2020 年はコロナでテレワークになり,外で遊ぶ機会も減って家で自由に過ごせる時間が増えたため,そこそこいろんなことをやっていました.忘れないうちに書いておきます.
1~3月:未塗装フィギュアを組み立てた
世の中には,未塗装未組立フィギュア(レジン キャスト キット,組み立てキット,個人小量生産のものはガレージ キットとも呼ばれる)というものがあります.前々からワンダーフェスティバルなどで目にする機会はあり,そのたびに,あのフィギュアほしいなあ,でも自分で組み立て塗装できないしなあ,と思っていたのですが,ヤフオクでとあるフィギュアに一目惚れをし,道具を揃えて一から塗装組立していました.
塗装ブースできた pic.twitter.com/M4Lknf9d1y
— お正月! (@idzuna_tan) January 15, 2020
やっと仮組み終わった。この時点ですでにめっちゃかわいい。 pic.twitter.com/f5V9LxWZWN
— お正月! (@idzuna_tan) January 11, 2020
ましろさんできた! ヤフオクでたまたま見つけて一目ぼれし、ガンプラさえやったことないのに落札してしまい、これだけのために組み立て塗装の道具を一から揃えて3か月でやっと完成しました……。表面処理と塗装が雑なのはさておき、造形がめっちゃかわいい! pic.twitter.com/rKG1ypo88i
— お正月! (@idzuna_tan) April 4, 2020
塗装ブースは自作しました.
模型屋さんなどにいけば既製品の簡易塗装ブースも売っているのですが,部屋にタペストリーなどが飾ってある関係上,塗料の粉や溶剤の匂いなどはぜったいに漏らしたくなかったので,大風量・大風圧を稼げるシロッコファンタイプの台所用換気扇に大きな囲いをつけて,ドラフトチャンバーのようにその中に手を突っ込んで作業するようにしました.
塗装ブース以外の道具についても,挫折するリスクをできるだけ減らすために,「なくてもいいけどあると楽」系ツールは片っ端から揃え,エアブラシやコンプレッサーも「上級者向け」(値段が高いだけで扱いは安物よりしやすい)を購入しました.
結局,道具だけで総額 10 万くらいかかった気がしますが,無事フィギュアは完成し,次からワンダーフェスティバルに行っても躊躇なく未塗装フィギュアを買えるようになりました.めでたしめでたし.
ゴールデンウィーク:サウンドトラックのループを抽出するツールを作った
サウンドトラック CD とかの音声ファイルを食わせると,ループの位置を自動で探し出して,ループ前/ループ本体/ループ後にファイルを分割してくれるツールを作りました.
以前にも同じようなツールを作ったのですが,コマンド ラインでパラメーターをあれこれ指定する必要があり使い勝手が悪かったので,ウェブ ブラウザ上でグラフィカルに操作できるようにしました.
以下から使えます.よろしければどうぞ.
LoopSlicer - サウンドトラックのループを半自動検出して切り出すやつ
ゴールデンウィーク:トラックボール用の動作改善ツールを作った
トラックボールの加速度を細かく調整したり,ボタンを入れ替えたり,ボタンを押しながらボールを転がすことでスクロールできるようにしたりするツールを作りました.
同じようなツールはインターネット上にすでにたくさんあるのですが,Windows 10 だとうまく動かなかったり,バグってて動作が不安定だったりするものばかりだったので,自分で作りました.
リモートデスクトップ使用時でも,ローカル側の PC でこのツールを立ち上げておけば,問題なく使用することができます.
以下からダウンロードできるのでよかったらどうぞ.
GitHub - idzuna/mmball: マウスボタンの入れ替えとトラックボールでのスクロールエミュレーションを行います
ちなみに mmball という名前ですが,mm は泉戸ましろの頭文字です.特に深い意味はありません.
ゴールデンウィーク:キーボードのカスタマイズツール
私は昔から飛鳥かな配列という親指シフト系のキー配列を使っているのですが,その配列エミュレーターも自作のものをずっと使っていました.そのエミュレーターを,バグ修正のついでにソースコードを整理し,オープンソースで公開しました.
Lua というスクリプト言語を使って動作を詳細にカスタマイズできるようになっており,親指シフト入力のほか,漢字直接入力などほとんどの配列に対応できるようになっています.リモートデスクトップ使用時でも,リモート側の PC でこのツールを立ち上げておけば,問題なく使用することができます.以下からダウンロードできるのでよかったらどうぞ.
GitHub - idzuna/luatype: スクリプトで詳細にカスタマイズ可能な Windows 用キー入力変換ツール
通年:えろげスクショ OCR ツールの改良
昨年作った,えろげスクショ OCR ツールをちょこちょこ改良していました.白抜き文字の OCR ができるようになったのが一番大きな改善点です(主にハミダシクリエイティブ対策).
白抜き文字の OCR, 前処理で外側を塗りつぶすという単純な方法だけどまあまあ使える.「ろ」「は」「口」とかは仕組み的に苦手だけど,そこはあきらめるしかない pic.twitter.com/BjpQvHY74m
— お正月! (@idzuna_tan) November 15, 2020
けっこう需要があるツールだと思うのですが,Node.js で動くので,いまのところ導入がけっこう面倒くさいのが課題です.Node.js を入れてあるなら一瞬なのですが,万人向けではないです.
来年はもうちょっと UI を洗練させて,一般人向けに Node.js 同梱で配布できるようにしたいです.紹介動画とかも作った方がよさそうですね.
6月:ディスプレイを 4K 化した
テレワーク中心の生活になったこともあり,以前からやりたかったディスプレイの 4K 化をしました.
FlexScan で 5000K のプリセットに設定したけど白がバラバラ 手調整だるい…… pic.twitter.com/RVrYbNHyZf
— お正月! (@idzuna_tan) August 9, 2020
左と真ん中は,EIZO の 4K 27 インチ ディスプレイ (FlexScan EV2785) で,右は昔から使ってる EIZO の 1280x1024 のディスプレイです.
PC は隣の部屋の物置に置いてあるのですが,そこから DisplayPort 1.4 (8K60p) 対応の光ケーブル1本で机まで信号を持ってきて,DP MST (Multi Stream Transport) ハブで3つのディスプレイに信号を分配しています.グラボによって分配に対応してたりしていなかったりするようですが,RTX 20xx シリーズ以降では対応しているようです.
以前は,極太 HDMI メタルケーブルを PC からディスプレイに引いていて,それでも伝送エラーが出ていたのですが,この方式にしてからは安定して映像が出るようになりました.
8月:部屋の照明を変えた
いままで部屋の照明に,東芝のマルチカラー シーリングライトというやつを使っていました.これは平均演色評価数 95 で,市販されている家庭用シーリングライトの中ではかなり演色性が良好なのですが,色温度が 4200K で,しかも黒体放射軌跡から外れていて(ピンクっぽい?)微妙に使いづらいものでした.
ホームライト® マルチカラーLEDシーリングライト | ホームライト® LEDシーリングライト | 商品紹介 | 東芝ライテック(株)
これに代わって新しく取り付けたのがこれ↓
こいつは直管型蛍光灯と同じ形のため,いまとなっては入手困難になってしまった蛍光灯用の灯具が必要で,しかも片側給電への工事が必要というやっかいな仕様になっています.幸い,大学時代に第二種電気工事士の免許をなぜか取得していたため,売れ残りの灯具を探し,自力で工事して取り付けました.
届いた。改造はわりとしやすそう pic.twitter.com/CdEijp6R3C
— お正月! (@idzuna_tan) August 7, 2020
— お正月! (@idzuna_tan) August 9, 2020
エコリカの高演色 LED (5000K, Ra97) を取り付けた。タペストリーも鮮やかに見えていい感じ。標準的な色温度なので、カメラやディスプレイのホワイトバランス合わせるのも楽で良い pic.twitter.com/VyZwFXA3wQ
— お正月! (@idzuna_tan) August 9, 2020
ちなみにこの後,i1 Studio という分光センサーを購入してスペクトルを測定したのですが,スペック通りの色が出ていました.
普段当たり前のように高演色照明を使っているとそのありがたみを忘れてしまうのですが,たまに実家に帰って Ra85 の照明の下で生活していると,立ちくらみしたときのように世界が色あせているように見えて,けっこうストレスを感じます.
通年:テレワークでガジェットを買いまくった
テレワーク中心の生活になったこともあり,いままでほしいと思っていたガジェット類を買いまくりました.さっきの 4K ディスプレイと照明のほかに,
- オフィス チェア(オカムラ コンテッサ セコンダ)
- キーボード(富士通 Libertouch)
- マイク関連(Behringer B-1 コンデンサー マイク,Behringer UM2 オーディオ インターフェース)
- 精米機(山本電気 YE-RC17A)
あたりが大きい買い物だったと思います.特にオフィス チェアとディスプレイが高額で,かなり金欠気味です…….
7~8月:ブログ書いた
8月12日投稿のこの記事ですが,けっこう時間をかけて推敲した超大作になっています→ 七色雑記 | 家を買った
独身一人暮らしでも,賃貸じゃなくて購入というのも意外とありですよという話です.長いので暇人向けですが興味があれば読んでみてください.
通年:美少女ゲームをいっぱいプレイした
いままで美少女ゲームは2~3ヶ月に一本くらいのペースでプレイしていたのですが,今年はテレワークで自由な時間が増えたこともあり,1ヶ月一本くらいのペースでプレイしていました.
プレイした作品はここにまとめています→ ゲームプレイ記録 - 七色工房
『タユタマ2 -After Stories-』から『竜姫ぐーたらいふ』までが 2020 年にプレイした作品です.9本しかプレイしていませんが,『ハミダシクリエイティブ』を3ヶ月間くらい何周もしていたので,実質1ヶ月1本くらいのペースです.
プレイした作品はだいたいどれも良かったのですが,特に良かったのは,『恋嵐スピリッチュ(Parasol)』『ハミダシクリエイティブ(まどそふと)』『竜姫ぐーたらいふ(Whirlpool)』でした.これについてはそのうち感想記事を書こうと思います.
10月~:同人ゲームを作った(作ってる)
Twitter のフォロワーさんに誘われて同人ゲームを作っています.えっちなゲームです.えっちなゲームです! わたしはゲームエンジン・システム周りを主に担当しています.
最初は普通に吉里吉里で作ろうと思ったのですが,いまどきの商用美少女ゲームで当たり前に実装されているような機能を吉里吉里上で実現しようとすると,標準の KAG にけっこう手を加える必要がありそうだということがわかり,またミニゲームなども実装する必要があったので,慣れた言語で開発する方がいいだろうということで,TypeScript と Electron で作っています.
Visual Studio(Code ではない)で作っているのですが,コード解析・型推論・単語補完・予測・自動コード整形など,とても高精度で使いやすいです.普段会社では Visual Studio Code を使っているのですが,それとは比べものになりません.
TypeScript の言語仕様もよくできていますし,Web API もとても高機能で使いやすいインターフェースになっており,思ったことが簡単に形になるのでめちゃくちゃ楽しいです.幸せなプログラミングです.
ゲームの方は来年の春から夏頃に発売になるんじゃないかと思います.その際はよろしくお願いします.
まとめ
本当は年内にこの記事を公開できればよかったのですが,これを書こうと思い立ったのが大晦日の夜なので,案の定日を跨いでしまいました.あけましておめでとうございました.
そもそも,この記事にまとめて書いたこと,その都度個別に記事を書けよという話なんですよね.書かなきゃと思いつつ先延ばしにしていました.
最後に 2021 年の目標です.
- 制作中のゲームを無事に完成させる(わたしがお荷物にならないように……)
- 絵を描く練習をする(2020 年もチャレンジはしたのですが,ペンタブの感覚がつかめず挫折しました.2021 年は液タブを買って(退路を塞いで)リベンジします)
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